奥歯の治療は銀歯とセラミックどっちがいいの?費用の違いについても解説!

こんにちは!大阪 梅田のえみは総合歯科、理事長の加藤直之です。

奥歯の治療を始めた際、銀歯とセラミックで迷う方も少なくありません。銀歯の方が安価ではあるものの、装着後にどの程度目立つかも知っておきたいところでしょう。

そこで本記事では、奥歯の治療は銀歯とセラミックどっちがいいのかを、メリット・デメリットも踏まえながら解説します。

また、当院での被せ物に関する治療法は下記のページでも詳しく紹介しています。材質の違いなどについても掲載しているので、合わせてチェックしてみてください。

当院の審美歯科・セラミック治療の特徴について詳しくみる

奥歯の治療は銀歯とセラミックどっちがいい?

奥歯の治療で被せ物を用いるとき、銀歯とセラミックどちらがいいか悩む方も多いのではないでしょうか。

歯科医師側からすると、セラミックを推奨することが多いのですが、噛み合わせや材質によっては、銀歯を選択した方が良いケースもあります。

銀歯治療とセラミック治療の特徴は以下のとおりです。

【セラミック治療】

  • 保険が効かない
  • 材質は陶器
  • 透明度があり天然の歯に近い見た目
  • セラミックの中でも「オールセラミック」「ジルコニアセラミック」「ハイブリッドセラミック」「ジルライト」などの種類がある

【銀歯治療】

  • 保険が効く
  • 主に奥歯の治療に用いられる
  • 歯科鋳造用金銀パラジウム合金と呼ばれる
  • 金が12%、パラジウムが20%とJIS規格で定められており、残りは銀や銅などが含まれる

銀歯の治療もセラミック治療もそれぞれメリット・デメリットがあります。

以下の見出しでそれぞれ解説していくので、歯科医師に相談する前にぜひ参考にしてください。

セラミック治療のメリット・デメリット

セラミック治療の5つのメリット

セラミック治療のメリットは次のとおりです。

  • 審美性に優れている
  • 経年劣化が少ない
  • 虫歯・歯周病の再発リスクを軽減できる
  • 金属アレルギーのリスクが少ない
  • 噛み合う歯を傷つけない

それぞれ詳しく見ていきましょう。

審美性に優れている

セラミック治療は天然歯と同じ色に調整できるので、とても審美性に優れています。プラスチックと違い単色で白く目立つこともなく、自然な色合いにできるためです。

ナチュラルな歯は見た目の印象にも左右されます。パッと見ただけでは、被せ物だとわからない時もあるほど、色の微調整が可能なのがセラミック治療の特徴といえるでしょう。

経年劣化が少ない

セラミックは耐久性にも優れており、経年劣化も比較的緩やかです。

銀歯の場合、経年により金属が溶け出し、歯ぐきが黒くなりやすく、プラスチックの場合は耐久性の問題から欠けてしまうこともあります。

セラミック治療はそうしたリスクを抑えられるので、中長期的な修理コストを削減できる効果も見込めるでしょう。

虫歯・歯周病の再発リスクを軽減できる

セラミックは表面が滑らかなため汚れが付きにくく、虫歯・歯周病の再発リスクを軽減できます。銀歯やプラスチックはひずみや欠けが発生してしまったり、汚れが溜まりやすくなったりもするでしょう。

また、繰り返し虫歯になると削れる部分が無くなってしまい、治療の難易度、費用も上がってしまいます。

そのため、セラミックは虫歯・歯周病の再発を減らし、治療コストも抑えられるメリットもあるのです。

金属アレルギーのリスクが少ない

セラミックは金属ではないため、金属アレルギーのリスクも抑えられます。

アレルギー反応・症状はたとえ口内であっても発現することから、金属アレルギーの不安がある方は、セラミック治療が断然おすすめです。

噛み合う歯を傷つけない

セラミックの強度は歯と同程度であり、金属ほどの硬度はありません。そのため、噛み合う歯を傷つける可能性が低いというメリットもあります。

特に、噛み合わせが深い方や噛む力が強い方は、セラミックの方が適しています。

セラミック治療の3つのデメリット

セラミック治療のデメリットは次のとおりです。

  • 保険適応外なので治療費がかかる
  • 歯を削る量が銀歯に比べて多い
  • 割れやすい

それぞれ詳しく見ていきます。

保険適応外なので治療費がかかる

セラミック治療は保険が効かないため、高額な治療費がかかります。

銀歯であれば1歯あたり5,000円前後ですが、セラミック治療となると1歯あたり50,000〜200,000円ほどが相場です。

プラスチックとセラミックを混ぜた「ハイブリッドセラミック」という材質であれば、保険が効くケースもあります。ただ、強度や色調・値段が違うので、必ず歯科医師と相談するようにしましょう。

歯を削る量が銀歯に比べて多い

セラミック治療は歯を削る量が銀歯に比べて多くなります。セラミックは薄すぎると割れてしまう可能性があるので、ある程度の厚みが必要になり、銀歯よりも土台となる歯の削る量が多くなってしまいます。

神経が無い歯であれば痛みはありませんが、神経が残っている歯であれば、冷たい物がしみたりなどの症状が出る可能性があるので、心配な方は歯科医師に確認する必要があるでしょう。

割れやすい

セラミック治療は銀歯に比べると割れやすい傾向があります。いくら硬いといっても陶器なので、噛み合わせや歯ぎしりなどによっては割れる可能性があります。

歯ぎしりなどで割れるのが心配な方は、就寝時にマウスピースをはめるなどして対策しましょう。

銀歯治療のメリット・デメリット

銀歯の治療は金属を使用しているため、場所によってはギラギラと目立ってしまいます。

ただし金属ゆえの強度は心強いといえるでしょう。

そんな銀歯の治療のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。

銀歯治療の3つのメリット

銀歯治療のメリットは次のとおりです。

  • 保険が効くので治療費を抑えられる
  • 強度が高い
  • 歯を削る量を少なくできる

それぞれ詳しく見ていきます。

保険が効くので治療費を抑えられる

何万という費用がかかるセラミック治療と比べ、銀歯治療は保険が効くので治療費用を抑えることが可能です。銀歯治療は保険適用で3,000~5,000円くらいと考えるといいでしょう。

強度が高い

銀歯の治療は金属を使用しているので強度が高いといえます。

経年劣化の心配はありますが、金属ゆえにセラミックのように割れる心配がありません。

そのため、噛む力が強い方は金属の方が適している可能性があります。

ただし、金属の強度が強い分、土台になっている歯が耐え切れず割れてしまうケースも考えられるため、噛み合わせを考慮する必要があるでしょう。

歯を削る量を少なくできる

銀歯の治療は金属を使用するため、割れる心配がなく歯を削る量を抑えることが可能です。

神経が残っている歯であれば、歯を削る量も抑えられるので、冷たいものがしみる心配が少なくなります。

銀歯治療のデメリットは次のとおりです。

  • 審美面で劣る
  • 虫歯・歯周病の再発のリスクが高い
  • 金属アレルギーのリスクが高くなる

それぞれ詳しく見ていきましょう。

審美面で劣る

銀歯治療は金属を使用するので、セラミック治療に比べ審美面で劣ってしまいます。治療する部位によっては笑った時に金属が目立ってしまうでしょう。

鏡などで笑顔を見た時に、どの範囲まで歯が見えるのか鏡でチェックするのがおすすめです。

虫歯・歯周病の再発のリスクが高い

金属が溶け出し、ひずんでしまうことで、プラークがたまりやすくなるデメリットがあります。最悪の場合、虫歯・歯周病が再発する可能性もありますが、こまめに歯科医院で点検してもらうことで、ある程度緩和が可能です。

金属部分の状態なども定期的に見てもらえれば、金属の下に虫歯が発生しても、早期発見できるでしょう。

金属アレルギーのリスクが高くなる

銀歯の金属は経年劣化によって口内に溶けだすことがあるため、人によっては金属アレルギーを発症してしまうことがあります。

もし、現在アレルギー症状などがなくても、将来的に発生する可能性もゼロではないため、歯科医師のアドバイスも受けながら、注意深く様子を見ましょう。

銀歯・セラミック以外の審美治療「セレック治療」

当院では、保険適応の銀歯、保険適応外のセラミック治療以外に「セレック治療」を取り入れています。

高品質のセラミックを使用しているため、審美性が高く金属アレルギーのリスクも低いでしょう。料金は税込61,000円でご提供しており、口腔内スキャナーを使用するため、当日中に治療が完了し、CAD/CAM冠のような脱離が少ないのも利点といえるでしょう。型取りが苦手な方にもおすすめな治療法です。

セラミック治療がおすすめな方

ここまでは、銀歯とセラミックのメリット・デメリットをそれぞれ解説してきました。

その内容を踏まえ、以下に当てはまる方はセラミックを検討した方が良いでしょう。

  • 審美面を重視したい方
  • 金属アレルギーに不安がある方
  • 噛み合わせの配慮などができる方

奥歯の治療で後悔しないためにも、ぜひ参考にしてください。

審美面を重視したい方

とにかく見た目の審美面を重視したい方は、セラミック治療がおすすめです。銀歯と違って見た目からはほとんどわからないので、自分から申告しない限り周囲にも発覚しないでしょう。

金属アレルギーに不安がある方

現在、金属アレルギーの症状がなくても、銀歯の溶け出しによる金属アレルギー発症に不安がある方は、セラミック治療がおすすめです。

また、今まで銀歯の治療経験がなく、金属の歯が入ることに抵抗がある方も、セラミック治療を考えた方がいいでしょう。

噛み合わせの配慮などができる方

セラミックは割れる可能性があるため、噛み合わせなどに注意しながら運用できる方は、セラミック治療に向いています。

就寝時はマウスピースをはめ、日中は強く噛み締めない程度の対策で問題ありません。もし違和感を感じた場合、すぐ歯科医師に相談できる環境であることも重要です。

銀歯とセラミックどっちがいいかに関するよくある質問3選

患者さんから「銀歯とセラミックどっちがいいか」に関するよくある質問についてまとめました。

奥歯をセラミックにしたことで後悔する原因は?

奥歯をセラミックにしたことで後悔する原因は少ないかと思います。

利用し始めてすぐ割れてしまった場合は、少なからず後悔するかもしれませんが、そもそも割れること自体が頻繁には起こらないでしょう。

一方、せっかくお金をかけたのに、「審美面以外のメリット」があまり感じられない点については、後悔の原因となるかもしれません。

銀歯とセラミックの値段の違いは?

セラミックと銀歯治療の費用は、以下のとおりです。

銀歯治療:3,000~5,000円(保険適応)

セラミック治療:50,000~200,000円(保険適応外)

セラミック治療(ハイブリッドセラミック):5,000~10,000円(保険適応)※条件あり

銀歯1本をセラミックに交換する費用や保険適用の有無は?

現在銀歯が入っていても、後からセラミックに交換することは可能です。条件によっては保険適応のハイブリッドセラミックも選べるでしょう。

ただ、セラミック治療の場合は材質により値段が変わり、保険も適用されないケースが多いです。さらに、仮歯代・歯根治療代・歯ぐきの治療代は別途かかる可能性がある点にも注意が必要となります。

まとめ|銀歯とセラミックどっちがいいかは歯科医師と相談しよう

本記事では、銀歯とセラミックのメリット・デメリットから、どのような方におすすめかを解説してきました。

結論として、どちらが適しているかは個人の歯によっても条件が変わります。また、予算はもちろん、治療回数や管理方法も異なるため、担当の歯科医師とよく相談しましょう。

もしセラミックと銀歯の違いや、具体的な施術方法などが知りたい場合は、ぜひ以下のページから当院までお問い合わせください。

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この記事を書いた人

加藤 直之

大阪の梅田にあるえみは総合歯科、加藤です。 当院は、歯医者さんの「痛い・怖い・行きたくない」というイメージをなくし、患者様が悩みを相談できてリラックスした状態で治療ができるそんな医院を目指し運営しております。

資格・所属

NPO法人日本歯科予防協会理事/ISOI インプラント認定医/ドライマウス認定医/日本ドライマウス学会会員/日本抗加齢歯学会会員/医療情報技師認定証/ITIインプラント認定/AQBインプラント認定/ザイブインプラント認定/POIインプラント認定/インプラント学会 所属ブローネマルクインプラント認定/SARGONインプラント認定/審美歯科学会認証