【治療体験#1】長年放置した親知らずを抜歯した結果、、! [50代男性]

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はじめに

親知らずの抜歯と聞くと、多くの方が「痛そう」「腫れそう」「怖い」というイメージを持たれるのではないでしょうか。

特に長年放置してきた親知らずとなると、抜歯への心理的なハードルはさらに高くなります。

今回は、50代男性が実際に親知らずを抜歯した体験談をもとに、抜歯の実際の流れや痛み、術後の経過について詳しくお伝えします。

「こんなに簡単なら、もっと早く抜けばよかった」という率直な感想から、親知らずの抜歯に対する不安を解消するヒントが見つかるかもしれません。

長年放置していた親知らず、抜歯を決意したきっかけ

この男性患者さんは、上の親知らずを長年にわたって放置していました。

50代になるまで、特に問題がないと思っていたため、抜歯を検討したことはなかったといいます。

しかし、歯科医院での診察で、その親知らずに虫歯ができていることが判明しました。

しかも、その虫歯は目で見えにくい場所にできており、本人も気づいていなかったのです。

「虫歯になっていていいことがない」という説明を受け、それならばということで、まずは左側の親知らず1本だけ抜いてみようかと決断されました。

最初から両方を抜こうとは思っておらず、「1回試しに1本だけ」という慎重な姿勢だったことが伺えます。

驚愕の「5秒」で終わった抜歯

実際の抜歯はどうだったのでしょうか。患者さんの証言は驚くべきものでした。

「正直、あっという間に、僕の感覚ではもう5秒ぐらいで抜いていただいた感覚で、麻酔していただいて『さあ、やりますよ』って言った瞬間にもう終わってた」

この「5秒」という表現は、もちろん実際の時間というより体感時間ですが、それほどまでにスムーズだったということです。

抜歯と聞いて想像していた大変さとのギャップに、患者さん自身が最も驚いていました。

抜歯直後には思わず「天才!」と声が出てしまったほど。長年の不安や恐怖心が、一瞬で払拭される体験だったようです。

スムーズな抜歯の理由

なぜこれほどスムーズに抜歯できたのでしょうか。

患者さんの口の開き方が上手だったことも一因として挙げられています。適切に口を開けることで、歯科医師が作業しやすい環境が整い、短時間での処置が可能になるのです。

また、上の親知らずは下の親知らずに比べて比較的抜きやすいケースが多いという特徴もあります。

この患者さんの場合も、上の親知らずだったことが幸いしました。

気になる術後の痛みと経過

抜歯後の痛みについても、多くの方が心配されるポイントです。この患者さんの場合、結果は非常に良好でした。

処方された痛み止めは4日分でしたが、実際には一度も使用しませんでした。抜歯して家に帰った後も、普通にご飯を食べることができ、痛みをほとんど感じなかったといいます。

しかも、この経験は左側だけでなく、後日抜いた右側でも全く同じでした。両方とも痛み止めを使わず、何のストレスもなく過ごせたのです。

「両方全く同じですもんね。何のストレスもなかったです」という言葉からは、本当に快適な術後だったことが伝わってきます。

「これならもう片方も」反対側も抜歯を決断

左側の抜歯があまりにもスムーズで、痛みもなかったため、患者さんは「これやったらもう反対側も取ろうかな」と、右側の親知らずも抜歯することを決めました。

そして右側の抜歯も、左側と全く同じように「あっという間」に終了。

二度目ということで多少の慣れもあったかもしれませんが、同じように痛みもなく、快適に過ごせたといいます。

この「両方とも同じように快適だった」という事実は、一度目の成功が偶然ではなく、適切な処置によるものだったことを証明しています。

親知らずを放置していた理由と抜歯後の変化

患者さんは50代になるまで親知らずを残していました。

その理由は単純で、特に悪さをしていないと思っていたからです。

しかし、実際には見えない場所で虫歯が進行していました。

さらに重要なポイントとして、患者さん自身が気づいていたのは「歯磨きができない」という問題でした。

「届かなくて」という言葉が示すように、親知らずがあることで、一番奥まで歯ブラシが届かず、適切なケアができていなかったのです。

抜歯後は、一番奥までしっかりと歯磨きができるようになりました。

これは口腔衛生上、非常に大きなメリットです。

清潔に保てる範囲が広がることで、今後の虫歯や歯周病のリスクを大幅に減らすことができます。

歯科医師からの説明「トラブルの元」

抜歯を決断する上で重要だったのは、歯科医師からの説明でした。

「虫歯になっていていいことがない」「トラブルの元になる」という明確な説明が、患者さんの背中を押しました。

実際、見えにくい場所に虫歯ができていたことから、放置していればさらに悪化し、将来的に大きなトラブルにつながる可能性がありました。

そうなってから治療するよりも、今のうちに対処することで、将来のリスクをゼロにすることができたのです。

「ちょっとしたことでリスクをゼロにできる」というのは、予防的な抜歯の大きなメリットといえるでしょう。

親知らず抜歯を検討している方へのメッセージ

患者さんからは、同じように親知らずで悩んでいる方に向けて、こんなメッセージがありました。

「もう痛くもないし、すぐに綺麗になりますから、ちょっとした勇気を出してスポッと抜いていただければいいのかなと思いました」

50代になるまで放置していた親知らずを抜くには、確かに勇気が必要だったことでしょう。しかし、実際に経験してみると「こんなものなのか」という感覚だったようです。

特に重要なのは「ちょっとした勇気」という表現です。大げさに考える必要はなく、少しの勇気で大きなメリットが得られるということを、自身の体験から伝えています。

抜歯の判断基準

ただし、すべての親知らずを抜く必要があるわけではありません。

この患者さんの場合は、虫歯ができていたこと、そして歯磨きが十分にできない位置にあったことが、抜歯を選択する理由でした。

見えにくい場所に虫歯ができていたことは、定期的な歯科検診で発見されました。

自分では気づけない問題を専門家に発見してもらえることは、定期検診の重要性を示しています。

また、将来的に大きなトラブルになるリスクがあるかどうかも、重要な判断基準です。

今回のケースでは、放置することで虫歯がさらに進行し、周囲の歯にも影響を及ぼす可能性がありました。

実際の治療の様子

インタビューは抜歯後の状態確認の際に行われましたが、傷の治りも非常に良好だったようです。

適切な処置と、患者さん自身の良好な口腔環境が、スムーズな治癒につながりました。

処方された抗生物質については「4日分しっかり飲んでくださいね」という指示があり、患者さんはそれをきちんと守りました。

痛み止めは使わなくても大丈夫でしたが、感染予防のための抗生物質はしっかりと服用することが重要です。

まとめ:「たった5秒」が教えてくれること

今回の体験談から学べることは多くあります。

まず、親知らずの抜歯は想像以上にスムーズに行えるケースがあるということ。

この患者さんの「5秒」という体感は、適切な技術と患者さんの協力があれば、抜歯は決して大げさな処置ではないことを示しています。

次に、術後の痛みについても、必ずしも激痛を伴うわけではないということ。適切な処置と適切な術後管理によって、痛み止めを使わずに過ごせるケースもあります。

そして最も重要なのは、「ちょっとした勇気」で将来のリスクをゼロにできるということです。

長年放置していた問題も、適切なタイミングで対処すれば、大きなトラブルを未然に防ぐことができます。

50代になってからでも遅くはありませんでした。むしろ、これ以上放置して大きな問題になる前に対処できたことは、最良の選択だったといえるでしょう。

親知らずで悩んでいる方は、まずは歯科医院で相談してみることをお勧めします。

実際の状態を確認してもらい、専門家の意見を聞くことで、適切な判断ができるはずです。

そして、もし抜歯が必要だと判断されたら、この体験談を思い出して「ちょっとした勇気」を出してみてください。

想像していたよりも、ずっと簡単に、快適に終わるかもしれません。

この記事の監修・執筆者

加藤 直之(かとう なおゆき)

医療法人えみは会 理事長
愛知学院大学歯学部卒業。大阪府羽曳野市にて「加藤総合歯科・矯正歯科」を開院。一般歯科から高度なインプラント治療、矯正歯科まで幅広く手掛ける。青山病院にて歯科口腔外科、ドライマウス、舌痛症外来の非常勤講師・担当医を兼任するなど、難治性の口腔疾患や外科的アプローチにおいても深い知見を持つ。

資格・実績

Clinical Oral Implantology (インプラント認定医)NPO法人日本歯科予防協会理事AQBインプラント認定ISOI インプラント認定医、 ザイブインプラント認定、 ドライマウス認定医、 POIインプラント認定、 日本ドライマウス学会会員、 インプラント学会所属、 ブローネマルクインプラント認定、 日本抗加齢歯学会会員、 SARGONインプラント認定、 医療情報技師認定証ITIインプラント認定審美歯科学会認証