【施術密着】歯医者さんの親知らず抜歯手術をお見せします

目次
【施術密着レポート】歯科衛生士が親知らずを抜いてみた!口腔外科20年超のプロが全工程を解説
動画を見る前に知ってほしいこと
「親知らずを抜くのって怖い…」「本当に痛いの?」「どのくらい時間がかかるの?」
こんな不安を抱えている方、たくさんいると思います。
今回の動画では、予防歯科の専門家・加藤先生が、なんとクリニックのスーパー歯科衛生士・なぎちゃんの親知らず抜歯に密着!
施術の様子をリアルタイムで撮影し、プロの視点から丁寧に解説してくれています。
「動画で見る前に内容を把握したい」「これから抜歯を控えていて心の準備をしたい」という方のために、動画の内容を余すところなくお伝えします。
加藤先生ってどんな先生?

加藤先生は予防歯科の専門家であり、口腔外科歴20年以上のキャリアを持つベテラン。歯の矯正から口腔ケアまで、幅広い悩みに対応しているとのこと。
今回のモデルはクリニックのスタッフ、なぎちゃん(歯科衛生士)。
普段から患者さんをサポートする立場の彼女が、今回は患者さんとして施術を受けることになりました。
歯科のプロが自らの親知らずを抜かれる——その様子が見られるのはなかなかレアな機会です。
そもそも、親知らずって必ず抜かないといけないの?
動画の冒頭でなぎちゃんが加藤先生に率直に聞いています。
「先生、親知らずって絶対抜かないとダメなんですか?」
これ、気になる人多いですよね。加藤先生の答えがとても参考になります。
「完全に埋まってる場合や、トラブルが出ないような場合は、そのまま放置して大丈夫な場合も多いです。
実は僕自身も親知らずありますから。完全に埋まっていて特にトラブルもないので、抜かずに置いてます。」
つまり、すべての親知らずが抜歯対象ではないということ。
先生自身も「抜いていない」という事実はちょっと意外ですよね。
では、どんな場合に抜かないといけないのか?
加藤先生が挙げていたのは以下のようなケースです。
- 中途半端に生えている親知らず:隙間からバイ菌が入り、虫歯や腫れにつながる
- 手前の歯を圧迫している親知らず:歯並びに影響を与える可能性がある
- トラブルを繰り返している親知らず:炎症が慢性化してしまっているケース
なぎちゃんの場合は、横向きに生えた親知らずが手前の歯を押していて、これから矯正を始めるにあたって歯並びへの影響が懸念されるため、抜歯が必要と判断されたとのことでした。
上の親知らずと下の親知らず、何が違う?

加藤先生は上と下で「パターンが分かれる」と説明しています。
上の親知らずの場合
上の親知らずのすぐ上には、上顎洞(じょうがくどう)と呼ばれる空洞があります。
これがいわゆる「蓄膿症(ちくのうしょう)」を起こす部位。
親知らずがトラブルを起こすと、そこからバイ菌が上顎洞に入り込み、最悪の場合は入院して鼻の手術が必要になることも。
だからこそ、トラブルになりそうな上の親知らずは「早めにサクッと取ってしまう」ことが多いとのこと。
幸い、上の親知らずは比較的すぐ抜けるケースが多いようです。
下の親知らずの場合
下の親知らずで注意しなければならないのが、下歯槽神経(かしそうしんけい)との位置関係です。
「顎の中、特に親知らずの付近に、下歯槽神経っていう太い神経が通ってるんですけど、この神経が親知らずと結構干渉してる場合があるんですよ。」
もしバイ菌がこの神経に到達してしまうと、一生残る麻痺が出てしまう可能性があると加藤先生は説明。これが下の親知らずを「慎重に扱わないといけない」最大の理由です。
「麻痺」ってどんな状態?怖い顔になるの?

「麻痺」という言葉を聞くと、顔が歪んでしまうようなイメージを持つ方もいるかもしれません。
加藤先生はここをしっかり解説してくれています。
「麻痺って言っても、運動神経の麻痺——顔の形が変わるとか歪みが出るとか——そういう麻痺じゃなくって、どっちかというと感覚の麻痺。
触ってるか触ってないかが感じにくくなる、っていう麻痺の方ですね。」
具体的には、口の周りの500円玉くらいのエリアで「ご飯粒がついていても気づかない」程度の感覚の鈍さが出ることがあるそう。
そして、麻痺の「種類」によって回復のスピードも違います。
- 抜歯時の外科的な麻痺:半年〜1年ほどで大体感覚が戻ってくる
- 炎症やバイ菌感染による麻痺:一生残ってしまう可能性が高い
だからこそ、バイ菌に感染させる前に早めに対処することが大切なんですね。
そして加藤先生のちょっとした自慢話も。
「口腔外科歴20年以上、何千本と抜いてますけど、まだ1人も麻痺を出したことはないんで。これはちょっと一安心ですね。」
ただし先生、すぐにこう付け加えました。
「なぎちゃんが最初の1人になる可能性も……僕の記録を破られるのがちょっと嫌かもしれないですけど(笑)。まあ、多分大丈夫でしょ。」
このゆるいトーンが、緊張感の中にも安心感を与えてくれます。
いよいよ抜歯スタート!その工程をリアルレポート

① 麻酔の追加
事前に麻酔は済んでいましたが、追加で局所麻酔を施しました。
加藤先生は今回、あえて「伝達麻酔(深い麻酔)」ではなく「局所麻酔」を選択。その理由は——
「伝達麻酔という深い麻酔をすると、麻痺の確認ができないんで。今日は麻痺の確認をしたかったんで、局所麻酔でしてます。」
麻痺チェックができるように、あえて深い麻酔を使わなかったというプロならではの判断です。
② メスで歯茎を切開→親知らずを露出

なぎちゃんの親知らずは完全に歯茎に埋まっていたため、まずはメスで歯茎を切開して親知らずの頭を露出させます。
ここはなかなかの迫力。動画で実際の施術シーンが映し出されるのですが、プロの手さばきは実にスムーズ。
「親知らずの顔が出たので、ちょっと頭の部分を取っていきますね。」
③ 分割して取り出す

横向きに埋まっていたため、手前の歯に引っかかっている状態。
「ちょっと今、手前の歯が引っかかってるんで、引っかかってるところをちょっと分割して取っていきます。今、歯を削ってます。」
歯を一気に抜くのではなく、分割して少しずつ取り出すというテクニック。これが安全に、かつスムーズに抜歯するための重要なポイントです。
④ 根っこを抜く→完了!

頭の部分を取り除いた後、残った根の部分を取り出します。
「結構奥まで——あ、抜けた!来た!」
スタッフ一同から思わず歓声が上がるほどの瞬間。
動画でもその空気感がしっかり伝わってきます。
所要時間は、なんと約5分。
「早い!え、まあ5分ぐらいで抜けますよ。」
⑤ 麻痺チェック→合格!

抜歯直後、加藤先生はなぎちゃんに確認します。
「これ、触ってるのわかりますか?」 「うん、うん。」
触覚があることを確認!麻痺なし。
「局所麻酔でしてるので、触ってる感覚が今あるってことは——麻痺は大丈夫なんで。僕の伝説の記録は更新されました(笑)。さすがです。」
⑥ 縫合して終了

最後は傷口を縫合して完了。
「そんなに切開もしてないので、一針だけ縫って終わります。なぎちゃんの顔が——美人な顔が腫れないように、最小限だけにしてるんで。」
先生のさりげないユーモアが光ります(笑)。
術後インタビュー:なぎちゃんのリアルな感想

施術後のなぎちゃんへのインタビューが、これから抜歯を考えている方にとって一番リアルな参考情報になるかと思います。
「よそより痛かったですか?それともよそより痛くなかったですか?」
「全然痛くなかったです!えっ、マジですか! 結構血とか出てましたけど、全然。帰ったら血も止まってたんで。大丈夫でした。」
「実際受けてみてどうでした?思ってたのと違いましたか?」
「結構怖かったけど、めっちゃすぐ終わったんで……怖がってる時に終わったから”あ!”みたいな。知らない間に終わってた感じだったから、全然苦痛じゃなかったです。」
「これから親知らずの抜歯を検討している人に一言!」
「加藤先生は抜くのめっちゃ上手なんで、なんかあったら医院まで来てください!」
歯科衛生士でもある彼女が「怖かった」と正直に言いながらも「苦痛じゃなかった」と話してくれているのが、とてもリアルで信頼感があります。
動画全体を通じて感じたこと
加藤先生の施術を見ていて印象的だったのは、スピードだけでなく**「丁寧さ」と「判断力」**のバランスです。
5分で終わったのは「たまたまうまくいった」部分もあると先生自身が認めています。
「これもね、生え方1つで本当に角度がちょっとしたことで難易度が全然変わってくる。今日はたまたますぐ抜けましたけど、結構時間かかる時もあります。下の親知らずに関しては、丁寧に時間かけて抜くことが多いです。」
「早ければいい」ではなく、「その歯に合った対応をする」というプロの姿勢が伝わってきました。
まとめ:親知らずの抜歯、怖くない!でも慎重に
今回の動画から学べるポイントをまとめます。
- 親知らずは必ずしも全員が抜く必要はない(完全に埋まってトラブルがなければ放置もあり)
- 上と下で注意点が異なる(上は上顎洞、下は下歯槽神経に注意)
- 麻痺の可能性はあるが、多くの場合は感覚の麻痺で回復する
- 抜歯の難易度は生え方・角度によって大きく変わる
- 経験豊富な口腔外科医に任せることが最重要
なぎちゃんが言っていたように「怖がってる時に終わってた」という経験は、適切な医療機関で行えばリアルにあり得る話です。
親知らずの抜歯を検討されている方は、まずはかかりつけ医やご自身のクリニックに相談してみてください。
