歯の黒い点・黒い線の原因は?虫歯との見分け方と、黒い汚れ・黒ずみの取り方

歯の黒い点・黒い線の原因は?

歯の黒い点や黒い線、歯の黒い汚れは、虫歯のこともあれば、コーヒーやたばこなどによる着色、詰め物の変色や詰め物のまわりの虫歯、歯と歯ぐきの境目の歯石、神経を取った歯の変色のこともあります。表面の着色や歯石は歯科のクリーニングで取れることがある一方で、進んだ虫歯は削って治す必要があり、見た目だけで見分けるのは難しいため、黒い点や線に気づいたら、痛みがなくても一度歯科で確かめてください。

先生のひとこと

「虫歯できたら、無限になんか詰めたりできる、なんかイメージあると思うんですけど、皆さんね。」

理事長 加藤直之のYouTubeの動画(2026年6月8日公開・9分19秒ごろ)より

虫歯の治療は何度でもくり返せるわけではない、という話の中の言葉です。

「歯に黒い線ができた」「奥歯の溝が黒い」「前歯に黒い線やシミがある」と気になっている方に向けて、この記事では、黒くなる原因ごとの見分け方の目安と、歯科での取り方、自分でできること・できないこと、これ以上黒くしないための予防を、えみは総合歯科 大阪梅田院がまとめます。

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歯の黒い点・黒い線・黒い汚れの原因は?

歯が黒く見える主な原因は、次の四つです。

  • 虫歯(奥歯の溝・歯と歯の間)
  • 着色(コーヒー・赤ワイン・たばこ)
  • 歯石(歯ぐきの境目・歯の裏)
  • 詰め物や神経を取った歯の変色

歯の黒い点・黒い線・黒い汚れの原因は?

原因によって、取り方も、急いだほうがよいかどうかも違います。いくつかの原因が重なっていることもあり、自分で見分けるのは難しいため、下の目安は「歯科で何を確かめてもらうか」を考える手がかりとして読んでください。

虫歯で黒くなるのは、どんなときですか?

虫歯の多くは、歯ブラシが届きにくい奥歯の溝や、歯と歯の間から始まります。奥歯の黒い線が溝に沿って見える、奥歯の側面(隣の歯と接している所)に黒い影が見える、といったときは、虫歯のことがあります。梅田院の虫歯の記事では、奥歯の溝の黒ずみについて、「表面上は溝に黒い筋があるだけでも、レントゲンを撮ると予想以上に深くまで進行している可能性があります。」と説明しています。

梅田院のよくある質問には、「虫歯は、最初は歯の表面が白くなるところから始まり、次第に歯が溶けたような状態に進行していきます。」とあります。早い段階の虫歯は、しみる・痛むといった症状がほとんどないため、痛みがないからといって虫歯ではないとは言えません。冷たい物がしみる、黒い所が広がってきた、穴があいた気がする、といった変化があれば、早めに歯科で確かめてください。虫歯の初期の症状については、虫歯の初期症状についての記事もご覧ください。

虫歯じゃない黒い線は、どんなものですか?(コーヒーやたばこの着色)

色の濃い飲食物を習慣的にとっていると、歯に色がつくことがあります。たとえば、コーヒー、赤ワイン、カレー、チョコレート、ぶどう、ブルーベリーなどです。これらが口の中に長くとどまるほど、少しずつ色が濃くなっていきます。たばこを吸う方は、ヤニに含まれるタールも、歯を黒っぽくする原因になります。

歯の表面には、唾液の成分でできる薄い膜(ペリクル)があり、飲食物やたばこの色素は、この膜に付いて着色になります。着色は歯の表面に付いた色で、前歯や犬歯の表面、歯と歯の境目に沿って、黒い線や黒いシミのように見えることがあります。歯科で「虫歯じゃない」と言われた黒い線は、こうした着色のことがあります。

詰め物や銀歯のまわりが黒いのは、なぜですか?

過去に虫歯の治療をした歯は、詰め物の素材にも目を向けてください。歯科用のプラスチック(レジン)は、長く使ううちに変色することがある素材です。銀歯などの金属の詰め物や被せ物のまわりでは、金属の成分(金属イオン)によって、まわりの歯が黒っぽく変色することがあります。

詰め物のまわりが黒いときに気をつけたいのは、詰め物の下や境目の虫歯です。厚生労働省の e-ヘルスネット「むし歯」は、「大人では、歯の詰め物の下で再発したむし歯や歯の根面のむし歯も多くなります。」と説明しています。日本歯科医師会の「お口の119」も、つめ物やかぶせ物が取れる原因として、「新しいむし歯がまわりにできたケース(二次う蝕)」を挙げています。

詰め物の下の虫歯は、外からは見えにくく、詰め物を外して初めて分かることもあります。梅田院の虫歯の記事では、「詰め物や被せ物を作り直す際には、再び歯を削る場合があります。」と説明しています。作り直すたびに歯を削ることがあるため、黒い所に気づいた段階で確かめ、一回一回の治療を大切にしてください。詰め物と被せ物の素材の違いは、歯の詰め物と被せ物の違いについての記事で説明しています。

歯ぐきの境目や歯の裏の黒い汚れは、歯石ですか?

歯と歯ぐきの境目にある黒い点や線は、歯石のことがあります。日本歯科医師会は、歯石を、歯の表面の細菌の塊(プラーク)が「唾液や血液の無機質成分を吸って固まったもの」と説明しています。次のような特徴があれば、歯石の可能性があります。

  • 触るとザラザラしている
  • ほかの所より盛り上がっている
  • 歯ブラシでこすっても取れない

歯ぐきの境目や、歯と歯ぐきの間のすき間(歯周ポケット)の中にできた歯石は、黒っぽく見えることがあります。歯の裏側は鏡で見えにくく、歯ブラシも当てにくいため、着色や歯石が残りやすい場所です。歯石の表面には細菌が付きやすく、歯周病の原因になります。歯石は家の歯ブラシでは取れないため、歯科で専用の器具を使って取り除いてもらいましょう。

神経を取った歯が黒っぽくなるのは、なぜですか?

虫歯が深く進んで神経を取った歯は、少しずつ色が濃く、黒っぽく変わっていくことがあります。神経を取った歯では、歯の内側の象牙質が変色していることがあるためです。表面に色が付いているのではなく、歯そのものの色が変わっているので、歯みがきやクリーニングでは白くなりません。白くするには、ホワイトニングや、被せ物・詰め物で整える方法を考えます。

虫歯の治療をしていなくても、歯をぶつけたときの衝撃などで、歯の神経が死んでしまうことがあります。日本歯科医師会は、歯を打ったあと、数か月して徐々に歯の色が黒ずんでくる場合は、神経が死んでいる可能性が高いと説明しています。神経が死んだ歯や神経を取った歯は、中で悪くなっても痛みが出にくいことがあるため、1本だけ色が変わってきた歯があれば、歯科で確かめてください。

黒い点や黒い線は、自分で取れますか?

毎日の歯みがきで、新しい着色をつきにくくすることはできます。歯の汚れが黒いときの落とし方や、歯の黒ずみを取る方法は、いろいろ紹介されていますが、いったん付いた着色や歯石、虫歯の黒ずみを、自分で取ることは難しいと考えてください。歯の溝や歯の隙間、歯の裏の黒い所を、先のとがった物や硬い物でこすって取ろうとすると、歯や歯ぐきを傷つけるおそれがあります。梅田院のよくある質問でも、歯磨き粉を多量に使って強く磨くと、歯や歯ぐきに傷を付ける可能性があるため、力を抜いて磨くことが重要だと説明しています。

歯科での取り方は、原因によって次のように変わります。

  • 着色:歯科のクリーニングで、専用の器具を使って着色を落とします。
  • 歯石:スケーリングと呼ばれる処置で、専用の器具で歯石を取り除き、歯の表面をなめらかに整えます。
  • 虫歯:虫歯になった部分を取り除き、詰め物などで補います。
  • 詰め物の変色や、詰め物のまわりの虫歯:詰め物を作り直します。素材によって、変色のしにくさや健康保険が使えるかどうかが違います。
  • 神経を取った歯の変色や、歯そのものの色:ホワイトニングや、被せ物で整える方法があります。

ホワイトニングは、歯そのものの色を明るくする方法で、健康保険が使えない自由診療です。虫歯や歯周病がある状態で行うと、しみたり痛みが出たりすることがあるため、先に治療を済ませてから考えます。ホワイトニングの種類と費用は、ホワイトニングの種類についての記事で説明しています。

歯の黒い線を消すには、どうすればよいですか?

着色が線のように付いている場合は、歯科のクリーニングで落とせることがあります。歯石が線のように付いている場合は、スケーリングで取り除きます。どちらも家の歯ブラシでは取れないため、気になる黒い線があるときは、歯科で原因を確かめたうえで取ってもらいましょう。黒い線が虫歯だった場合は、虫歯の治療が必要です。

これ以上黒くしないために、何ができますか?

着色や歯石、虫歯による黒ずみには、歯みがきで落としきれなかった汚れが関わっています。次のことを心がけてください。

  • 歯と歯ぐきの境目、歯と歯の間に毛先を当て、軽い力で小刻みに磨く
  • フッ化物配合の歯みがき剤を使う
  • 歯と歯の間は、デンタルフロスや歯間ブラシで手入れする
  • 色の濃い飲食物のあとは、歯を磨くか、水で口をゆすぐ
  • 寝ている間は唾液が減るため、寝る前の歯みがきを丁寧に行う

歯間ブラシは歯と歯のすき間に合った大きさを選ぶ必要があり、分からないときは歯科衛生士に相談してください。

それでも、家での手入れだけで汚れを毎日すべて落とすことは、現実にはできないと考えられています。厚生労働省の e-ヘルスネット「むし歯」は、むし歯予防には、セルフケアとほかの予防法を組み合わせることが必要だとしています。歯科で定期的にクリーニングと検査を受けると、着色や歯石を取り除けるだけでなく、黒い所が虫歯かどうかを早めに確かめるきっかけにもなります。検診の間隔は、検査の結果と相談で決めます。

この記事の出典と、梅田院の案内で確かめたこと

この記事は、次の公的な情報と、えみは総合歯科 大阪梅田院が公開している案内・記事をもとに、2026年10月に書き直しました。

  • 厚生労働省 e-ヘルスネット「むし歯」:「むし歯の多くは、歯ブラシの届きにくい奥歯の溝や歯と歯の間から発生します。」「大人では、歯の詰め物の下で再発したむし歯や歯の根面のむし歯も多くなります。」「セルフケアによってプラークを毎日完全に除去することは現実には不可能と考えられます。」
  • 日本歯科医師会 テーマパーク8020「歯周病」:歯石は、プラークが唾液や血液の無機質成分を吸って固まったもの。
  • 日本歯科医師会 テーマパーク8020「お口の119 つめ物・かぶせ物が取れた 飲み込んだ」:取れる原因の一つとしての二次う蝕。
  • 厚生労働省 e-ヘルスネット「PMTC(歯石除去・歯面清掃)」:歯石は歯みがきでは取れず、歯科でスケーラーという器具を使って取ること。歯の表面に付いた着色を専用の機器で落とすこと。
  • 日本歯科医師会 テーマパーク8020「ホワイトニング」・「歯の漂白法の種類」・「さし歯・冠・ブリッジ」・「歯の外傷」:表面の着色は歯の表面の研磨で落ちることが多いこと、金属イオンによる変色、神経を取った歯の変色と漂白、レジンの変色、歯を打ったあとに歯の色が黒ずんでくる場合。
  • 梅田院のよくある質問:虫歯の始まり方と進み方、歯みがきの力の入れ方。
  • 梅田院の虫歯の初期症状についての記事:奥歯の溝の黒い筋と、詰め物を作り直すときに歯を削ること。

囲みの言葉は、動画の字幕から、語を変えずに句読点だけを足して写したものです。

梅田院で相談するには、どう伝えればよいですか?

予約のときは、「右下の奥歯の溝が黒い」「前歯の裏に黒い線がある」など、黒い所の場所と、いつごろ気づいたかを伝えてください。梅田院では、初診の検査としてレントゲン検査、歯周病検査、虫歯検査、細菌検査などを行い、その結果をもとに治療計画を立てています。黒い所が虫歯か、着色や歯石かを検査で確かめたうえで、取り方や治療方法をご提案します。

えみは総合歯科 大阪梅田院は、大阪府大阪市北区大深町6番38号にあり、電話番号は06-4256-5871です。医院については、医院の案内をご覧ください。

  • 監修: 加藤 直之(歯科医師/医療法人えみは会 理事長)|最終確認日: 2026-10-15

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この記事の監修

加藤 直之(かとう なおゆき)

医療法人えみは会 理事長
愛知学院大学歯学部卒業。大阪府羽曳野市にて「加藤総合歯科・矯正歯科」を開院。一般歯科から高度なインプラント治療、矯正歯科まで幅広く手掛ける。青山病院にて歯科口腔外科、ドライマウス、舌痛症外来の非常勤講師・担当医を兼任するなど、難治性の口腔疾患や外科的アプローチにおいても深い知見を持つ。

資格・実績

Clinical Oral Implantology (インプラント認定医)、 NPO法人日本歯科予防協会理事、 AQBインプラント認定、 ISOI インプラント認定医、 ザイブインプラント認定、 ドライマウス認定医、 POIインプラント認定、 日本ドライマウス学会会員、 インプラント学会所属、 ブローネマルクインプラント認定、 日本抗加齢医学会会員、 SARGONインプラント認定、 医療情報技師認定証ITIインプラント認定、 審美歯科学会認証