インプラントの寿命はどれくらい?長く使うための手入れと点検

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インプラントの寿命はどれくらい?長く使うための手入れと点検

インプラントの寿命は、お口の状態や手入れの続け方によって一人ひとり違い、何年もつかを年数でお約束できるものではありません。日本口腔インプラント学会は、インプラントの治療はすべてがうまくいくわけではなく、インプラントに付けたかぶせ物や入れ歯が壊れることもあり、いずれも治療が終わったあとのメインテナンスをしっかりしないと長持ちしないと説明しています。治療のあとは、毎日の歯みがきと、歯科医院での定期的な点検を続けてください。

先生のひとこと

「そっからはその直したお口をキープできるようにメンテナンスしていくっていうのはね、大事になっていきます」

理事長 加藤直之のYouTubeの動画(2024年11月13日公開・4分11秒ごろ)より

お口の治療を終えたあと、その状態を保つための手入れについて話した言葉で、インプラントに限った話ではありません。

「インプラントの寿命はどれくらい?」「何年くらいで入れ直すことになるの?」「治療のあと、何を続ければよいの?」という疑問に、この記事でお答えします。インプラントの寿命を左右すること、家で続ける手入れ、歯科医院での定期的な点検の中身と間隔、点検を待たずに相談したほうがよいときを、日本口腔インプラント学会の情報と梅田院の案内をもとに、えみは総合歯科 大阪梅田院がまとめます。

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インプラントの寿命は、どれくらいですか?

インプラントの寿命は人によって違い、何年もつかを年数でお答えすることはできません。「寿命」を考えるときは、骨の中に入れた部品(インプラント体)と、その上のかぶせ物や入れ歯とでは起きうることが違うので、分けて考えると分かりやすくなります。日本口腔インプラント学会の「よくあるご質問」は、治療が終わったあとに起こりうることとして、次のことを挙げています。

  • かぶせ物や入れ歯:一部が欠けたり、外れたりすることがあります。
  • 留めているねじ:かぶせ物や、土台(アバットメント)を留めているねじ(スクリュー)が緩むことがあります。
  • インプラントのまわりの感染:まわりの粘膜だけに炎症が起きるインプラント周囲粘膜炎と、まわりの骨が減っていくインプラント周囲炎があり、インプラント周囲炎はインプラントを失うことにつながるとされています。

同じ学会の「インプラントのメリット・デメリット」は、インプラントが抜けたり大きく壊れたりしたときに、修理が難しいこともあるとしています。どこにどんなことが起きたかで対応は変わるので、気になることがあれば、まず歯科医院で診てもらってください。インプラント周囲炎の原因と予防は、インプラント周囲炎の記事でくわしくお伝えしています。

インプラントの寿命を左右するのは、どんなことですか?

毎日の手入れと定期的な点検を続けられるかどうかに加えて、歯周病、たばこ、歯ぎしりといった一人ひとりの事情も関わります。

  • 毎日の手入れと点検:学会の「よくあるご質問」は、ご自身による口の中の清掃が十分でない場合や、定期的なメインテナンスが行われない場合は、問題が起きる可能性が高くなるとしています。
  • 歯周病:歯周病にかかっている方では、治療のあとのインプラントの残存率(寿命)が低いことが報告されているとして、学会は歯周病の治療を先に行うことを勧めています(歯周病とインプラントの記事)。
  • たばこ:たばこを吸う方でも残存率(寿命)が低いことが知られているとして、学会は、本数を減らすか、やめてから治療を受けることを勧めています。同じ学会の「禁煙宣言」は、少量の喫煙であっても、無視できない大きさの健康リスクがあるとしています(たばことインプラントの記事)。
  • 歯ぎしり:学会の「相談から治療の流れ」は、歯ぎしりをする方など、お口の中は一人ひとり違い、それがインプラントの持ち具合に関わることがあるとしています(歯ぎしり・食いしばりとインプラントの記事)。

こうした事情は、治療を始める前の検査や相談で確かめます。治療が終わってから歯周病を指摘されたときや、たばこや歯ぎしりのことで気になることが出てきたときも、点検のときに伝えてください。

治療のあと、家ではどんな手入れを続けますか?

歯ブラシやそのほかの道具を使って、毎日、インプラントのまわりまで汚れを落とすことです。学会の「よくあるご質問」は、インプラントは骨とはしっかり結合する一方、天然の歯に比べて粘膜との結合が弱いため感染しやすく、歯ブラシやその他の器具を使ったご自身による毎日の口の中の清掃が極めて重要だとしています。

同じ学会の「インプラントのお手入れ」は、インプラントはご自分の歯よりさらに入念なお手入れが必要だとしています。歯ブラシは細かく動かして歯ぐきとの境目を特によく磨き、歯とインプラントの間やインプラント同士の間は、歯間ブラシやデンタルフロスも使って磨くよう説明しています。

学会のメリット・デメリットのページは、インプラントにすると食べ物が詰まりやすくなることがあるとしています。どの道具をどう使うとよいかは、インプラントの場所やかぶせ物の形によって変わるので、点検のときに、ご自身に合った手入れの仕方を教えてもらってください。

点検(メンテナンス)には、どのくらいの間隔で通い、何をしてもらいますか?

梅田院では、インプラントの治療のあと、半年から1年に1回、定期的な検診(メンテナンス)で来院していただき、インプラントの所の点検、かみ合わせの調整、歯ぐきのまわりの清掃と検査を行っています。

日本口腔インプラント学会の「インプラントのお手入れ」は、点検の頻度はお口の状態によって違うとしたうえで、3か月から半年が一般的としています。点検では、ご自身では気づきにくい変化がないかを確かめ、歯科衛生士が、ご自身の歯みがきだけでは届かない所の汚れや歯石を取り除くと説明しています。

学会の「よくあるご質問」は、治療が終わったあと、定期的に治療を受けた歯科医院に通い、治療を受けた所を含めて問題がないかを診てもらうことを「メインテナンス」(この記事のメンテナンスと同じ意味です)と呼んでいます。何も不具合がない場合も、メインテナンスは治療した状態を長く良い状態に保つために大変重要だとしています。問題を未然に防ぐためにも、問題が起きたときに早く解決するためにも、メインテナンスが重要だと説明しています。

通う間隔はお口の状態によって変わるので、ご自身の間隔は担当の歯科医師に確かめてください。点検の日には、前の点検から変わったこと(持病や飲んでいる薬、歯ぐきの気になる所など)も伝えてください。

長く使うために続けることを、3つにまとめます。

  • 家で:毎日、インプラントのまわりまで汚れを落とす
  • 歯科医院で:定期的な点検(メンテナンス)を受ける
  • いつもと違うとき:次の点検を待たずに連絡する

長く使うために続けること(家で・歯科医院で・いつもと違うとき)をまとめた図

どんなときは、次の点検を待たずに相談したほうがよいですか?

いつもと違うことに気づいたときです。学会の「よくあるご質問」は、ご自身が、治療を受けた所を含めて日ごろからお口の中の様子に関心を持ち、何か変わったことがあれば、治療を受けた歯科医院にすぐに連絡して診てもらうことが重要だとしています。

たとえば、かぶせ物が揺れる感じがする、かみ合わせがいつもと違う、インプラントのまわりの歯ぐきの様子が気になる、といったときは、次の点検を待たずに連絡してください。かぶせ物が外れたときにどうするかは、「インプラントが取れたらどうする?」の記事でまとめています。

引っ越しなどで、通う歯科医院が変わるときはどうすればよいですか?

新しく通う歯科医院に、治療を受けた医院の名前と時期、使ったインプラントのメーカーや製品の名前を伝えてください。どの製品でも同じ処置が受けられるとは限らないためです。学会は、治療を担当した歯科医院での定期的な経過観察を受けるよう勧めていますが、引っ越しなどで通えなくなることもあります。治療を受けるときに、メーカーと製品の名前が書かれた資料をもらって保管しておくと、通う医院が変わっても伝えやすくなります。名前が分からないときは、推測で伝えず、分からないことをそのまま相談してください。

梅田院では、ほかの医院で入れたインプラントの手入れ(メンテナンス)の相談も受けています。転院のときに確かめることはほかの医院で入れたインプラントについての記事で、インプラントの種類とメーカーを控えておく理由はインプラントの種類の記事でまとめています。

治療を受ける前に、長く使うために確かめておくことはありますか?

あります。治療を決める前に、次のことを担当の歯科医師に確かめておくと、治療のあとの見通しが立てやすくなります。

  • 治療のあとの点検:どのくらいの間隔で通い、何を診てもらうのか。
  • 費用:治療の費用に加えて、治療のあとの点検にかかる費用。
  • 不具合が起きたときの扱い:治療のあとにかぶせ物などの不具合が起きたとき、どのように対応してもらえるのか。
  • ご自身の事情:歯周病、たばこ、歯ぎしり、持病や飲んでいる薬のことで、気をつけることと、治療の前に済ませておくこと。

学会の「よくあるご質問」は、治療前の検査、インプラントを埋め込む手術、かぶせ物などによる治療を含めて、治療がすべて終わるまでに必要な費用をしっかり確認してから治療を受けるよう勧めています。初めての相談で確かめることは、初診で確かめることの記事にまとめています。

当院では設備や機器を充実させていることはもちろん、20年以上の執刀経験をもつスタッフや資格保有のスタッフが複数名在籍しております。

また、当院は以下のような機器を揃えて環境を整えております。

  • CTスキャン
  • ビオナ
  • サージカルガイド
  • マイクロスコープ
  • 無影灯

インプラントの費用と、主なリスクは?

梅田院のインプラントの治療は、保険が使えない自由診療です。梅田院では、初めの相談で、治療方針、期間、費用などについてご説明しています。治療の期間のうち、インプラントが骨と結びつくまで待つ期間は、十分な骨がある場合は上顎で約3ヶ月、下顎で約2ヶ月が梅田院の目安です。費用の例は、梅田院のインプラント治療のページに載せています。治療のあとの点検の費用も、相談のときにお尋ねください。

梅田院のインプラントの案内の「リスク・副作用」では、手術のあと、まれに唇・舌・頬・歯ぐき・歯の感覚が一時的にまひすることがあると説明しています。となりの歯やあご、上顎洞(上の歯の上のほうにある副鼻腔)、鼻の中の炎症や痛み、過敏症、治りが遅れること、顔の内出血が起きる可能性もあるとしています。同じページは、インプラントの治療のリスクとして、神経や血管を傷つけること、インプラントが骨を突き抜けること、治療のあとのインプラント周囲炎も挙げています。ご自身の場合に気をつけることを、治療の前に説明してもらってください。

この記事は、何をもとに書きましたか?

この記事は、次の学会の情報と、梅田院が公開している案内をもとに、2026年10月に書き直しました。

梅田院でインプラントの点検を相談するには、どうすればよいですか?

予約のときに、インプラントの点検の相談であることを伝えてください。ほかの医院で治療を受けた方は、その医院の名前と治療の時期も伝えてください。えみは総合歯科 大阪梅田院は、大阪府大阪市北区大深町6番38号 グラングリーン大阪ショップ&レストラン 北館2Fにあり、JR大阪駅直結、阪急・阪神・地下鉄各線からも徒歩約10分です。診療時間は10:00〜18:00で、休診日は年末年始のみです。電話番号は06-4256-5871です。初めての方は、WEB初診予約もご利用いただけます。

  • 監修: 加藤 直之(歯科医師/医療法人えみは会 理事長)|最終確認日: 2026-11-04

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この記事の監修

加藤 直之(かとう なおゆき)

医療法人えみは会 理事長
愛知学院大学歯学部卒業。大阪府羽曳野市にて「加藤総合歯科・矯正歯科」を開院。一般歯科から高度なインプラント治療、矯正歯科まで幅広く手掛ける。青山病院にて歯科口腔外科、ドライマウス、舌痛症外来の非常勤講師・担当医を兼任するなど、難治性の口腔疾患や外科的アプローチにおいても深い知見を持つ。

資格・実績

Clinical Oral Implantology (インプラント認定医)、 NPO法人日本歯科予防協会理事、 AQBインプラント認定、 ISOI インプラント認定医、 ザイブインプラント認定、 ドライマウス認定医、 POIインプラント認定、 日本ドライマウス学会会員、 インプラント学会所属、 ブローネマルクインプラント認定、 日本抗加齢医学会会員、 SARGONインプラント認定、 医療情報技師認定証ITIインプラント認定、 審美歯科学会認証