血液をサラサラにする薬や骨粗鬆症の薬を使っていても、インプラントはできる?相談の前に確かめること|えみは総合歯科(大阪・梅田)

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血液をサラサラにする薬や骨粗鬆症の薬を使っていても、インプラントはできる?

血液をサラサラにする薬や、骨粗鬆症の薬を使っていると、「自分にはインプラントは無理だろう」と、相談の前にあきらめてしまう方がいます。実際には、薬を使っているかどうかだけで一律に決まるものではありません。ただし、薬の種類や量、何のために使っているかによって、考え方や気をつける点が変わります。

院の実際の数字

梅田院では、インプラントを骨に埋めてから、骨としっかり結びつくまで待つ期間の目安を、下あごで2か月、上あごで3か月としています(院の基準)。骨の量や全身の状態、使っている薬によっては、これより長くかかることがあります。

この記事では、抜歯や顎の骨の病気について日本でまとめられた指針とインプラントの一般向けの解説、えみは総合歯科 大阪梅田院のインプラントの案内をもとに、相談の前に確かめておきたいことを整理します。

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薬を使っていると、インプラントは受けられないのですか?

日本口腔インプラント学会の一般向けのよくある質問(Q20)は、高血圧症や心臓の病気、糖尿病や骨粗鬆症などがある場合は注意が必要だとしたうえで、「現在服用されている薬によっては、インプラント治療が適さないこともあります」と説明しています。同じ回答では、担当の歯科医師から全身の状態や薬について聞かれたときは、正確に答えるよう求めています。

梅田院のインプラントの案内のよくある質問にも、「健康状態によってはインプラント治療を受けられない場合があります。特に、重度の糖尿病や心臓病などの内科的な問題がある方は、主治医と相談する必要があります」と書かれています。

相談の前に、何を用意すればよいですか?

相談の前に、何を用意すればよいですか?

次のものがあると、薬のことを正確に伝えやすくなります。

  • お薬手帳(病院で受けている注射や点滴の薬があれば、そのことも伝えてください)
  • 薬を出している医療機関の名前と、主治医の名前
  • それぞれの薬を使い始めた時期と、何の病気のために使っているか
  • 以前使っていて今はやめている骨の薬があれば、その名前と使っていた時期

骨粗鬆症の薬には、注射や点滴で使うものや、1か月や1年といった長い間隔で使うものもあるため、最後に使った日がしばらく前でも伝えてください。相談の場では、お薬手帳に載っている薬を1つずつ確かめていくと、伝え漏れを防ぎやすくなります。

血液をサラサラにする薬を、手術の前にやめた方がよいですか?

自分の判断でやめず、主治医と歯科医師に相談してください。

「血液をサラサラにする薬」は、医療の言葉では主に抗血小板薬や抗凝固薬(まとめて抗血栓薬)を指し、脳梗塞や心筋梗塞など、血のかたまり(血栓)が血管をふさぐ病気を防ぐために使われます。使っている間は、血が止まりにくい状態になります。

日本の歯科の3つの学会がまとめた「抗血栓療法患者の抜歯に関するガイドライン 2025年版」では、抗凝固薬を処置の前後に休むと、一定の頻度で脳梗塞などの血栓塞栓症(血のかたまりが血管をふさぐ病気)が起こること、抗血小板薬も安易に休むと血栓塞栓症の危険が高まることが説明されています。

このガイドラインは抜歯についての指針で、インプラントの手術についての指針ではありません。抜歯では、出血の危険が高くない場合はできるだけ薬を休まないことが勧められ、血のかたまりができる危険と処置で出血する危険など、いくつかのことを合わせて決める必要があるとされています。インプラントの手術で薬をどう扱うかも、主治医と歯科医師が相談して決めることになります。

出血や内出血が心配なときは、どうすればよいですか?

梅田院のインプラントの案内の「リスク・副作用」には、顔面部の内出血(紫斑・黄班など)が起こる可能性が書かれています。血液をサラサラにする薬を使っていることは、手術の日を決める前の相談の段階で伝えてください。

手術のあとに、血が止まりにくい、内出血が広がっていくなど気になることがあれば、早めに連絡してください。手術の当日と術後の過ごし方は、インプラント手術の当日と術後についての記事で説明しています。

骨粗鬆症の薬を使っていると、何に気をつけるのですか?

骨粗鬆症の治療では、骨吸収抑制薬と呼ばれる薬(骨が吸収されて減るのを抑える薬)が使われることがあります。代表的なものが、ビスホスホネート製剤とデノスマブ製剤です。これらの薬を使っている人に、顎の骨が壊死する病気(薬剤関連顎骨壊死)が起こることが知られています。

顎骨壊死検討委員会の「薬剤関連顎骨壊死の病態と管理:顎骨壊死検討委員会ポジションペーパー2023」(以下、ポジションペーパー)は、骨粗鬆症の治療で使う量(低用量)では、この病気が起こる割合は低いとしています。一方で、使う期間が長くなると起こりやすくなること、がんの骨への転移などの治療で多い量(高用量)を使う場合のほうが起こる頻度が高いことも示しています。

同じポジションペーパーは、口の中の清掃が行き届いていないことや歯周病、インプラント周囲炎など、顎の骨に起こる感染も、この病気の明確なリスク因子だとしています。

骨粗鬆症の薬を使っていても、インプラントはできますか?

一律には決まりません。ポジションペーパーは、抜歯以外の歯科の手術については十分な証拠が積み重なっておらず分からない点も多い一方で、インプラントの手術については近年多くの報告があるとしています。そのうえで、骨粗鬆症の治療で使う量について、「現時点では低用量ARA投与中の患者にインプラント埋入手術を行ってはならないとする根拠はない」としています(ARAは骨吸収抑制薬のことです)。

一方で同じ箇所では、ほかの骨に作用する薬を使ったことがある場合や、糖尿病や自己免疫疾患がある場合、人工透析を受けている場合など、この病気のリスク因子を持っている場合は、「決して無理な治療計画を立てるべきでなく」、インプラント以外の方法を検討すべきだとしています。

がんの骨への転移などの治療で多い量を使っている場合については、「歯科インプラント埋入手術については、他の代替治療が存在することから高用量ARA投与中の患者には行うべきではない」としています。

ポジションペーパーには、骨の薬を休むことについて「原則として抜歯時にARAを休薬しないことを提案する」という文もありますが、これは抜歯のときについての文で、インプラントの手術について直接述べた文ではありません。薬をどうするかは自分の判断で決めず、主治医と歯科医師に相談してください。インプラントにするかほかの方法にするかは、主治医と歯科医師の説明を聞いたうえで、相談して決めていきます。ポジションペーパーも、骨粗鬆症の治療を続けながらこの病気を防ぐには、医師・歯科医師・薬剤師の連携がとても重要だとしています。

「骨が少ない」と言われたことと、骨粗鬆症は同じですか?

同じではありません。骨粗鬆症は全身の骨にかかわる病気で、ここで問題にしているのはその治療に使う薬です。「骨が少ない」と言われるのは、インプラントを入れる場所の顎の骨の量の話で、骨が少ないと言われたときのインプラントについての記事で整理しています。

梅田院では、どのように相談が進みますか?

梅田院のインプラントの案内では、治療の流れの最初を「初回カウンセリング」とし、心配ごとや悩み、治療に関する疑問を伺う段階としています。次の「精密検査と治療計画立案」では、CTスキャンで口の中を立体的に調べて、治療計画を作るとしています。

薬のことは、最初の相談の段階で伝えてください。主治医への確認が必要になった場合は、その結果を待ってから手術の計画を決めることがあります。

保険の扱いや治療期間、主なリスクは?

インプラントは保険適用外の自由診療で、費用は診断のうえ個別にご案内します。

梅田院のインプラントの案内では、十分な骨がある場合の治療期間を、上あごで約3ヶ月、下あごで約2ヶ月としています。インプラントが必要な場所の骨が不足していて、骨を再生する手術が必要な場合は、さらに1~3ヶ月かかるという案内です。

梅田院の案内では、通常のシンプルなケースの通院回数を、初診を含めて6回~10回前後としています。同じ案内の中で、通院回数は人によって異なると書かれています。主治医への確認や薬の扱いの相談に時間がかかる場合は、その分、手術の時期が後になることがあります。

梅田院のインプラントの案内の「リスク・副作用」には、次の記載があります。

インプラント手術後、まれに唇・舌・頬・歯肉・歯の感覚が一時的に麻痺することがあります。また、隣接する歯や顎、上顎洞、鼻腔に炎症や痛み、過敏症、組織の治癒遅延、顔面部の内出血(紫斑・黄班など)が発生する可能性もあります。

神経・血管の損傷や、治療後のインプラント周囲炎などのリスクもあります。

梅田院を予約するとき、薬のことはどう話せばよいですか?

予約や電話のときに、「血液をサラサラにする薬(または骨粗鬆症の薬)を使っていて、インプラントの相談をしたい」と伝えてください。相談の日には、お薬手帳を持ってきてください。

えみは総合歯科 大阪梅田院の電話番号は06-4256-5871です。医院については、医院の案内をご覧ください。

期間・通院回数・リスクの出典は、梅田院のインプラントの案内(2026年10月5日確認)です。薬についての説明は、日本口腔インプラント学会の一般向けのよくある質問(Q20)、薬剤関連顎骨壊死の病態と管理:顎骨壊死検討委員会ポジションペーパー2023、日本有病者歯科医療学会・日本口腔外科学会・日本老年歯科医学会の抗血栓療法患者の抜歯に関するガイドライン 2025年版をもとにしています。

  • 監修: 加藤 直之(歯科医師/医療法人えみは会 理事長)|最終確認日: 2026-10-15

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この記事の監修・執筆者

加藤 直之(かとう なおゆき)

医療法人えみは会 理事長
愛知学院大学歯学部卒業。大阪府羽曳野市にて「加藤総合歯科・矯正歯科」を開院。一般歯科から高度なインプラント治療、矯正歯科まで幅広く手掛ける。青山病院にて歯科口腔外科、ドライマウス、舌痛症外来の非常勤講師・担当医を兼任するなど、難治性の口腔疾患や外科的アプローチにおいても深い知見を持つ。

資格・実績

Clinical Oral Implantology (インプラント認定医)、 NPO法人日本歯科予防協会理事、 AQBインプラント認定、 ISOI インプラント認定医、 ザイブインプラント認定、 ドライマウス認定医、 POIインプラント認定、 日本ドライマウス学会会員、 インプラント学会所属、 ブローネマルクインプラント認定、 日本抗加齢歯学会会員、 SARGONインプラント認定、 医療情報技師認定証ITIインプラント認定、 審美歯科学会認証