インプラントのCT検査では何が分かる?撮る理由と撮る日の流れ、結果の説明の受け方

インプラントの前のCT検査は、あごの骨の形を立体的に確かめるための検査です。日本口腔インプラント学会は、全ての症例にCT撮影が必須であるとは言えないとしているので、撮るかどうかと、何を確かめるために撮るのかは、担当の歯科医師に確かめてください。CTを撮るときは、取り外しのできる入れ歯や、首から上の外せる金属を外し、装置が顔のまわりを回るあいだは動かずにいることが求められます(大学病院の放射線部の案内)。
先生のひとこと
「シミュレーションを立てていく計画を立ててくっていうのが大事になってきます。」
理事長 加藤直之のYouTubeの動画(2024年10月5日公開・3分12秒ごろ)より
インプラントの相談で「CTを撮りましょう」と言われた方に向けて、この記事では、インプラントのCT検査で何を確かめるのか、普通のエックス線写真との違い、撮る日の準備と流れ、撮る前に伝えておくこと、結果の説明の受け方を、公的な情報と梅田院の案内をもとに、えみは総合歯科 大阪梅田院がまとめます。
インプラントの前のCT検査では、何が分かりますか?
日本口腔インプラント学会の一般向けのよくある質問は、CTを撮影することで、上あごと下あごの骨の3次元的な構造、骨の内部にある神経や血管の走行、インプラントを埋める予定の場所の周囲の組織の状況が明らかになると説明しています。日本歯科医学会の患者向けの資料(厚生労働省の委託事業・平成26年3月)も、手術前にCT検査によってアゴの骨の形などを3次元的に診断しておくことが有用だとしています。
骨が少ないと言われたときの考え方は、骨が少ないと言われたときのインプラントについての記事で説明しています。

普通のエックス線写真だけでは、足りないのですか?
日本口腔インプラント学会の「インプラントの費用は?」では、検査の項目として、パノラマエックス線写真は「顎全体の状態をエックス線で検査します」、CTは「顎の骨の状態を三次元的に検査します」と書き分けています。同じ学会の「相談から治療の流れ」は、インプラントを支えるには十分な骨のボリュームが必要で、顎の骨の中を通る神経を傷つけないように埋めなければならないので、顎の骨の形を正確に知るためにエックス線撮影を行うと説明しています。
ただし、学会のよくある質問は「全ての症例にCT撮影が必須であるとは言えません。」としています。日本歯科医学会の資料も、インプラント治療の前に、CT検査の必要性について歯科医師に尋ねてみるよう勧めています。梅田院の初診で確かめることの記事でも、CTを撮影する目的や必要性は、診察のうえで確認するとしています。
CTの画像は、インプラントの計画にどう使われますか?
梅田院のインプラントの案内では、治療の流れの「精密検査と治療計画立案」の段階で、CTスキャンで口の中の3Dモデルを作成し、精密なインプラント挿入の治療計画を作成するとしています。
日本口腔インプラント学会の「インプラントの費用は?」には、「診断用ステント」という、エックス線写真に歯の形を写り込ませるために用意する入れ歯のような器具も挙がっています。撮るときにこうした器具を使うかどうかは、担当の歯科医師に確かめてください。
CTを撮る日は、どのような流れですか?
浜松医科大学医学部附属病院 放射線部の「検査を受けられる方へ」は、歯科用CTを受ける方に向けて、次のように案内しています。
- 撮る前:取り外しのできる入れ歯は、診断の障害になるので外します。ネックレス、イヤリング、ピアス、ヘアピン、金属のついたヘアゴムなど、首から上の部分で外せる金属は、すべて外します。
- 撮っているあいだ:装置が顔のまわりを何回か回転します。そのあいだは動かないようにし、特に口は動かさないようにします。
- 撮った後:画像を確認するために、検査室でしばらく待つことがあります。
大阪歯科大学附属病院の「歯科画像検査依頼」も、金属は検査の妨げになる場合があるので、ピアスやヘアピンなどを外すと案内しています。どちらも大学病院の案内で、細かな手順は医療機関や装置によって違うことがあります。梅田院で撮るときは、その日に受ける説明に従ってください。

CTを撮る前に、伝えておくことはありますか?
妊娠中、または妊娠している可能性があるときは、撮る前に伝えてください。浜松医科大学医学部附属病院 放射線部の案内も、CT検査などの注意として、事前に知らせるよう求めています。
すでにインプラントが入っている方は、そのことも伝えてください。日本口腔インプラント学会のよくある質問は、チタンのインプラントが埋まっていることによって、CTによる画像診断が影響されることもあると説明しています。
ほかの歯科医院で撮った画像がある場合は、撮影した日とデータを持参できるかを伝え、その日に撮影する場合の費用も検査の前に聞いておいてください(初診で確かめることの記事)。お薬手帳など服薬が分かるものは、予約のときに持参の要否を聞いてください。薬を使っている方は、薬とインプラントの記事もご覧ください。
被ばくは、どう考えればよいですか?
浜松医科大学医学部附属病院 放射線部の案内は、歯科用CTについて、通常のCTと比べて解像度が高く、被ばく線量が少ない一方で、撮影範囲が狭いと説明しています。被ばくのことで気になる点があれば、撮る前に担当の歯科医師に尋ねてください。
結果の説明は、どう受ければよいですか?
CTの画像を見せてもらいながら説明を受けると分かりやすいことは、骨が少ないと言われたときの記事に書いています。日本歯科医学会の資料は、もっと詳しく知りたいときは主治医に遠慮なく相談するよう結んでいます。分からない言葉や、見せてもらった画像の意味は、その場で担当の歯科医師に尋ねてください。
CTの後に続く治療の順番と、期間や通院の考え方は、インプラントの治療期間と通院回数の記事で説明しています。手術の日の過ごし方は、手術の当日と術後の過ごし方の記事にまとめています。
インプラントの費用や期間、主なリスクは?
インプラントは保険適用外の自由診療で、費用は診断のうえ個別にご案内します。料金は、下のボタンから開く梅田院のインプラントの案内に載せています。
治療期間について、日本口腔インプラント学会のよくある質問は、治療の開始から終了までの期間は個々の症例によって異なると説明しています。梅田院のインプラントの案内でも、通院回数は患者様によって異なるとしています。期間や通院の考え方のくわしいことは、上でご紹介したインプラントの治療期間と通院回数の記事をご覧ください。
梅田院のインプラントの案内の「リスク・副作用」には、次の記載があります。
インプラント手術後、まれに唇・舌・頬・歯肉・歯の感覚が一時的に麻痺することがあります。また、隣接する歯や顎、上顎洞、鼻腔に炎症や痛み、過敏症、組織の治癒遅延、顔面部の内出血(紫斑・黄班など)が発生する可能性もあります。
神経・血管の損傷や、治療後のインプラント周囲炎などのリスクもあります。CTで検査をしても、こうしたリスクがなくなるわけではありません。ご自身の場合に気をつける点を、治療の前に説明してもらってください。
この記事の出典
この記事は、次の公的な情報と梅田院の公開している案内をもとに、2026年10月に書きました。
- 日本口腔インプラント学会「よくあるご質問」・「インプラントの費用は?」・「相談から治療の流れ」:CTで分かること、検査の項目、治療期間。
- 日本歯科医学会(厚生労働省委託事業)の患者向けの資料:CT検査の有用性と必要性の尋ね方。
- 浜松医科大学医学部附属病院 放射線部「検査を受けられる方へ」・大阪歯科大学附属病院「歯科画像検査依頼」:撮る日の流れと注意、被ばく線量。
- 梅田院のインプラントの案内(umeda-emihadc.com/implant/):治療の流れ、通院回数、リスク・副作用。
梅田院の連絡先
えみは総合歯科 大阪梅田院は、大阪府大阪市北区大深町6番38号 グラングリーン大阪ショップ&レストラン 北館2Fにあり、JR大阪駅直結、阪急・阪神・地下鉄各線からも徒歩約10分です。電話番号は06-4256-5871です。初めての方は、WEB初診予約もご利用いただけます。
- 監修: 加藤 直之(歯科医師/医療法人えみは会 理事長)|最終確認日: 2026-10-24
